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駿河台経済新聞

神田駿河台から発信する経済・ビジネス・社会情報

日本経済はこう変わる:『そして日本経済が世界の希望になる』(ポール・クルーグマン)

書評

 

  バブル崩壊後、歴代政権は有効な景気回復策を打ち出せず、日本は「失われた20年」と呼ばれる不況の時期を過ごしてきた。しかし、2012年12月の政権交代によって誕生した第二次安倍政権の経済政策「アベノミクス」よって日本経済は変わり始めた。

 

 本書はノーベル経済学賞を受賞した経済学者ポール・クルーグマンアベノミクスについて語ったロングインタビューをまとめたものである。クルーグマンアベノミクスを支持しており、これにより日本がデフレを脱却できたのならば、日本は同様の状況に陥っている世界の国々のロールモデルになれると語っている。

 本書では日本が「流動性の罠」に陥っていることを指摘しており、そこから抜け出すための大胆な金融緩和と機動的な財政政策について解説されている。そして、インフレ率2%が達成された後の日本がどう変わるか、10年後の世界の展望にまで話は及ぶ。また、アベノミクスの出口戦略や消費税増税についてのクルーグマンの見解も収録されている。

 

 現在進行中の経済政策がどのようなものなのか、日本はどう変わるかについて知るにはぴったりの1冊だ。