駿河台経済新聞

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東京証券取引所見学に行ってきた!

気づけば9月になり、夏休みも残りわずかですね......

 

今回は、まだまだ残暑を感じる中、東京証券取引所に見学にいってきました!

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 東京証券取引所東証)は日本最大の金融商品の取引所です。日本の証券の流通市場の中枢機関として、売買等の場の提供、売買等の管理、有価証券の上場、上場証券の管理、取引参加者の管理などの主要機能を担っています。世界的に見ても大規模であり、世界の株式市場の中枢の1つと言えます。

 

そんな、東京証券取引所があるのは東京都中央区日本橋兜町。ここには東証日本銀行の他に、多くの銀行や証券会社のビルが立ち並びニューヨークのウォール街、ロンドンのシティなどと並ぶ世界屈指の金融街となっています。

 

さっそく見学者入口のある西口へ。

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入ってすぐのところで手荷物検査と金属探知機をくぐり、受付を済ませます。そして、渡された名札を首にかけいよいよ見学へ!

 

まずは、受付すぐ横の証券史料ホールへ。

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ここでは、日本の証券市場のあゆみと、東京証券取引所の歴史を中心とした展示・解説を見ることが出来ます。

 

 日本での証券市場の起源は、明治初期の公債取引にあり、両替商の店頭で始まった公債取引が、組織的な集団売買に発展していったそうです。明治政府はこの公債取引を吸収し、また株式会社の発展を即すために、1874年株式取引条例、1878年株式取引所条例を設けました。そして、後者の株式取引所条例により1878年5月に東京株式取引所(東株)が設立されました。最初は公債取引で営業を開始し、次いで取引所株や銀行株が上場され、企業勃興期以後、株式取引は増加したらしいです。

 

今では電子化されているため目にかかることのない紙の株券も展示してあります。様色々な銘柄の株券がありました。その中にこんな株券も......

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株式会社サンリオの株券には猫じゃないと話題になったハローキティが描かれていました。

株券のデザインは様々でサンリオのように自社のキャラクターが入ったものや、建物、製品などが描かれているものもありました。また、株券には偽装防止のために「すかし」が入っているそうです。

 

証券史料ホールを後にして2階へ!

 

2階には多数の端末が設置してあり、自由に操作し株式取引について学ぶことが出来ます。そして、この一角にはこんなコーナーが......

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ここでは模擬の株式売買取引が体験できます。

 

所要時間は30分。スタート時の手持ちは1,000万円で、架空の3つの企業の株を10日間で売買することにより利益をあげることを目指します。シュミレート中にはニュースが数回配信され、その情報をもとに後の株価の動向を予測し売買を進めていきます。集団で体験できるブースもあり、ここではシュミレート終了後順位が発表されます。

 

早速、株式売買を体験してみました!

結果は…...

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8人中4位でした......でも、利益が出たので良しとしましょう!笑

株価が社会の動向などの要因によって目まぐるしく変動するため、株価を把握するのに手一杯でなかなか売買まで手が回りませんでした。売りだと思い売ろうとすると、すでに株価が変わっていたこともしばしば……株価の変動の激しさを身をもって感じることができました!

 

株式売買の体験を終えて奥に進むとテレビで見たことのある光景が!

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ここはマーケット・センターと呼ばれる場所です。ここでは公正で透明なマーケットを守るために、東証の社員によって、注文の急増や価格変動などについてリアルタイムでのチェックによる売買監理が行われているそうです。

マーケットセンターの輪の部分には株価が回りながら表示されています。

回る速度は取引の数が多ければ速く、少なければ遅くなるそうです。

 

 

以上、東京証券取引所見学レポートでした!

 

今回の見学で株式取引の歴史や仕組みについて学ぶことができました。また、実際に株式売買の模擬体験に挑戦することで、投資家がどのような情報をもとに株の売買を行っているのかを少し知れた気がします。

 

見学は無料なので、興味がある方は是非訪れてみてはいかがでしょうか。

 

見学の詳細はこちらで!

東証 : 見学のご案内