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駿河台経済新聞

神田駿河台から発信する経済・ビジネス・社会情報

日本型の会社システム:『会社はこれからどうなるのか』(岩井克人)

 

会社はこれからどうなるのか (平凡社ライブラリー い 32-1)

会社はこれからどうなるのか (平凡社ライブラリー い 32-1)

 

 

本書は、会社を株主のものとみなす株主主権論は、決してグローバル標準にはなり得ないということを主張している。

 

20世紀の最後の10年間、日本経済は「失われた10年」を過ごしていた。それを尻目にアメリカはIT革命と金融革命を世界に先がけて推し進め、アメリカ型の株主主権論は「グローバル標準」としての地位を確立しつつあるようにみえた。しかし、筆者は従来の日本型の会社システムが、グローバル化やIT革命や金融革命とミスマッチをおこしていることを指摘している。本書の第1章は、なぜいま、日本の会社はリストラをするのか、と題されており、筆者は従来の日本型の会社システムとグローバル化やIT革命や金融革命のミスマッチがリストラを引き起こす原因となっていると述べている。

 

本書の題名である「会社はこれからどうなるのか」という問いに対して、筆者は「現実の会社は千差万別」だとした上でポスト産業資本主義における会社のあり方やそのなかでの働き方について、筆者なりの考え方を述べている。