後期のゼミ活動②
こんにちは!飯田ゼミナール8期です!
前回に引き続き、後期に学んだ書籍や論文について紹介していきまーす🙋♂️
~本ゼミで学んだ論文・サブゼミの書籍紹介~
~論文紹介~
『楽観性とポジティブ志向が幸福感に及ぼす影響』
著:橋本京子・子安増生 / 京都大学
パーソナリティ特性(性格)である楽観性と認知的態度であるポジティブ志向が幸福感にどのように関わっているかを分析した論文です。
結論は、楽観性が高い人の方がポジティブであり、幸福感を感じやすいことが分かりました。
一見数値では測れない感情的な面について、指標を作成し数値化して分析している点が面白かったです!
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/55/1/55_178/_pdf/-char/en
『大学生の余暇活動と主観的幸福感』
著:菅野健・大森宣暁・長田哲平
この論文は、地方の若者の流出や都心回帰が増えているところから、地方都市の大学生と都心の大学生を比較し、余暇活動と主観的幸福感に差があるのかを調査・分析しています。私たち大学生にとっては何ともタイムリーな分析ですね!とても興味深い分析結果となっているので、皆さんもぜひ読んでみてください!
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejipm/74/5/74_I_809/_pdf/-char/ja
他にもたくさんの論文を読みました!
「居住地域における所得状況が生活満足度に与える影響」
https://www.jcer.or.jp/jcer_download_log.php?post_id=53818&file_post_id=53814
「何歳で結婚すると離婚しにくいのか」
https://www.pdrc.keio.ac.jp/uploads/DP2017-011_jp.pdf
「経済のサービス化と雇用創出の地域間格差 産業連関表に基づく分析」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/srs/35/1/35_1_17/_pdf/-char/ja
などなど。
まだまだ紹介しきれないほどあります📚
~サブゼミの書籍紹介~
『文系AI人材になる』
著:野口竜司
突然ですが皆さんはAI・機械学習・ディープラーニングの違いについて知っていますか?!
聞いたことはあるけど明確には分からない。。という方も多いと思います。今回私が紹介する『文系AI人材になる』は、そんなAIに関して文系の人でも理解できるよう、初歩からきちんと説明してくれている課題書です!文系だけどプログラミングに興味がある方、またそうでない方でもAIの全体像や詳しい中身を知るのに最適です!
『行動経済学入門』
著:筒井義郎、佐々木俊一郎、山根承子、グレッグ・マルデワ
この本は「行動経済学」の入門書で、行動経済学は経済学という考え方の枠組みをスタート地点にして、人の心の動きを理解しようとするものです。皆さんはこの本を通じて、行動経済学だけでなく標準的な経済学の考え方をも身につることができます。経済学は複雑な社会現象をできるだけシンプルに捉えるために、様々な仮定を置き、これらによって経済学という枠組みができます。少しずつ広げながら、人の心の不思議について理解を深めていこうとするのが行動経済学です。
『美容資本』
著:小林盾
「投資」と聞いてお金や株式をイメージする方も多いかと思います。
この本では美しさを「資本」と捉えて、なぜ人は「見た目」を意識するのか、という問いに対して数理社会学の視点から統計的にアプローチしています。
「美容は投資」というのは、美しくありたいと願う現代人にとってポジティブなメッセージですよね!
とは言いつつ、
「本当の美しさは、目に見えない」
数字で測れないものにこそ、美容の本質があるのかもしれませんね!内面の美しさも磨いていきたいところです(笑)
『地方創生大全』
著: 木下斉
この地方創生大全では地方が抱える問題を「ネタ」「モノ」「ヒト」「カネ」「組織」の5つに体系化した上で、28もの「問題の構造」を明らかにし、明日から取り組める具体的な再生の方法を提言しています。多くの自治体が良かれと思ってやっていたことが意外にも逆効果だったり、それがなぜ逆効果なのかということが明確に書かれていました。また、著者の木下さんが実際に経験した失敗を元に書かれている部分もあり、地域活性に関する成功と失敗が学べる著書です。
経済や統計を様々な角度から学ぶことができますよ〜
是非、気になった論文や書籍があれば読んでみてくださいね〜🥸
後期のゼミ活動①
こんにちは!飯田ゼミナール8期です!
後期の飯田ゼミは沢山のことに取り組みました。
中でも、政経セミナーやゼミ試験はオンラインで取り組むことも多く、例年にない苦労がありました。
また、後期は主に対面でゼミを行うことができました!私たち8期にとっては「念願の御茶ノ水キャンパスだ!」って感じでした🕴🏻
飯田先生やゼミのみんなと同じ教室でゼミ活動するのはすごく楽しくて充実していました🙆♂️
コロナ早く収束してほしいですね。
そんな中で私たちが、後期に本ゼミで学んだ書籍について簡単に紹介していきます👨🏻🏫
~本ゼミで学んだ書籍紹介~
- 『やさしく学ぶ SPSSによる統計解析』
- 『SPSSによる回帰分析』
- 『実証分析入門』
- 『実証分析のための計量経済学』
- 『小さな空間から都市をプランニングする』
- 『ジェイン・ジェイコブズ都市論集』
- 『ポール・ローマーと経済成長の謎』
- 『地域経済循環循環分析の手法と実践』
『やさしく学ぶ SPSSによる統計解析』
著:石村光資郎
SPSSの操作について、基礎から教えてくれる一冊です。
平均の話から始まり、回帰分析や主成分分析などの主要な統計解析手法を学ぶことができます。また、練習問題も収録されているため、腕試しをすることもできます。
SPSSはもちろん、統計学に自信がなくても手順などを画像で示してくれており、十分理解できる内容です。
この一冊で、アンケートの入力・解析方法の選択・出力・解析が身に付けることができます。
『SPSSによる回帰分析』
著:内田治
前の週に扱った『やさしく学ぶSPSS』ではSPSSの初歩的な使い方、因子分析、主成分分析について学びましたが、本書では同じSPSSでも回帰分析についてさらに詳しく学びました。特に、「ある事象が起きるか起きないか」ということを予想するロジスティック回帰分析について初めて詳しく学ぶ機会となったのは本書でした。
社会統計班が今まで担当した本の中で1番大変だったとか…
『実証分析入門』
著:森田果
実証分析の基礎から発展まで幅広く学ぶことができる一冊。
目次には、「お前はもう死んでいる」や「こんなの絶対おかしいよ」というようなアニメの名セリフを彷彿とさせるタイトルが各章に並んでいて、とっつきやすいものでした。
内容もできるだけ数式を用いずに解説されており、データや数式にアレルギーのある文系学生にもやさしい内容となっていました。
卒論制作の際にも参考にしたいと思います。
『実証分析のための計量経済学』
著:山本勲
計量経済学を用いた分析の基礎から実践的な手法まで、分かりやすく解説されています。
特徴的なのは、実際に行われた分析を用いて解説されている点です。「アカデミー賞をとった映画は商業的に成功するのか」などの興味深い分析がいくつもありました。
現在は統計ソフトを用いて計量経済分析が簡単にできますが、正しい分析結果を得るためにはこの本にある計量経済学の理解がとても重要になります。
『小さな空間から都市をプランニングする』
著:武田重昭 他
16の都市の再構築の事例が紹介されています。そこから、改めて都市の未来に期待を寄せるための10の方法を提案するという内容でした。
これからのまちづくりに何が必要なのか、多くのヒントが得られた書籍でした。本書はフィールド班の政経セミナーにも使用しています。
『ジェイン・ジェイコブズ都市論集』
著:ジェイン・ジェイコブズ
本書は、ノンフィクション作家でありながら現在の都市論に大きな影響を与えたジェイン・ジェイコブズが残した文章や発言を編集したものです。
時系列とともに、都市の多様性を生成する4つの条件をはじめとする、
彼女の思考の変遷を辿っていきます。
自分の住む街を見つめなおし、住人目線で街の良さや改善点を思考すること。それがジェイコブズ都市論の源です。
是非皆さんも本書を手に取って、自身の住む街について考えてみてください。
『ポール・ローマーと経済成長の謎』
著:デヴィッド・ウォルシュ
技術革新を経済成長論に取り込んだことで2018年にノーベル経済学賞を受賞したのがポール・ローマーです。
経済学者としては異色の生き方をしたローマーを縦糸に、アダム・スミス『国富論』以来の「謎」として残された「ピン工場」と「見えざる手」の矛盾、その後の経済学では「収穫逓増」と「収穫逓減」の対立をめぐる経済成長論の変遷を横糸として、経済理論をめぐる古今の経済学者を紹介する経済学の歴史を知ることができる本です。
『地域経済循環循環分析の手法と実践』
著:日本政策投資銀行 株式会社価値総合研究所
地方経済を回復させるにはどうすればよいのか、地域経済の目的に視点をおいて分析していく内容です。
近年新たな経済政策立案の手法として注目されているのが「エビデンスに基づく政策形成(EBPM)」です。
本書では地域経済分析システム(RESAS)を活用し「生産」「分配」「支出」の3つの面から地域経済を分析し7つの実例を交えながら政策立案と実践の手法のポイントを説いていきます。
日本政策投資銀行 Business Research 地域経済循環分析の手法と実践 生産・分配・支出の三面から導く、新しい地域経済政策 (DBJ BOOKs)
- 作者:日本政策投資銀行 株式会社価値総合研究所
- 発売日: 2019/07/04
- メディア: 単行本
是非、気になる本があったら読んでみて下さい!
ご感想お待ちしております😉
【ゼミ試について】
皆さんこんにちは!!
改めて、今年度の飯田ゼミ入室試験についてアナウンスします!🥳
評価基準📝
- 飯田ゼミはESと面接の総合点です。
GPAやTOEICの点数は加算・加点扱いですが、あくまで参考にするぐらいです。低いからといって減点されることはありません!
- また、特別採用枠として
ES・面接・GPAの各項目における上位2名、
合計6名は取ることを考えていますので、ぜひ頑張ってください☺️
ES📃
- おー明治と飯田ゼミホームページに掲載されています!
【どちらも同じものです】
- 答えが正しいかよりも「上手に」「簡潔に」説明できるかどうかを見ています。
◎ES締切日
【11月17日(火)10:30】です!
提出先は飯田ゼミのメールアドレスへ!!
面接🗣
11/21(土) zoomでの面接です!
入室試験当日の面接スケジュールについて
試験前日(11/20)までには、ESにご記入いただいたメールにご連絡致します。
何かご不明な点等ございましたら、DMやメールでお気軽にご連絡ください!
悔いの残らないよう、最後まで頑張りましょう!!ゼミ生一同応援しています🔥🔥
経済学・統計学を学ぼう🙋♀️🙋🙋♂️
皆さん、こんにちは!!
もう11月になりましたね、2020年もあと2ヶ月です😲 時間進むの早すぎ😱
ところで、皆さんは経済学や統計学を学んだことはありますか??
実は、経済学や統計学は私たちの生活とすごく関わりの深い学問なんです!
これらの知識を持っているかいないかで、身の回りの物事に対する理解や考え方は変わってきます🤔
興味あるけど、何からやればいいんだ?
勉強したけど、あまり理解出来なかった。
復習がしたい!
など、色々な思いを抱いているかと思います。
そんな方に、
おすすめの本を紹介します!!
📚目次📚
【思考をみがく経済学】
著:飯田泰之
この本は主に「ミクロ経済学」をベースに、思考の「型」を身につけることができます。🥳
つまりは、ミクロ経済学を学べて、それを実生活に生かす考え方を身につけられるのです!
皆さんも一度は聞いたことがあるかと思いますが、「機会費用」「費用逓減」「情報の非対称性」「ゲーム理論」など様々な経済学に関する用語がこの本では登場してきます。
ですが、教科書のようなお堅い説明ではなく、イメージしやすいトピックスで説明されているので、とても頭に入ってきやすいですよ✌️
【日本がわかる経済学】
著:飯田泰之
この本は「マクロ経済学」をベースに、日本や世界経済のしくみを知ることができます。
「GDP」「景気対策」「年金」などを具体的な例を用いて分かりやすく教えてくれているので、とても理解しやすい本となっています!
日本や世界の経済を知らずに、私たちは適切な行動を取れません。社会人であればなおさら、今後の動向などを予測し行動しなければなりませんね😰
起きている問題・課題に対して、より良いアプローチは何なのかを経済学と一緒に学ぶことができる一冊です!📖
是非、一度手に取って読んでみてください😉
【文系のための統計学の教科書】
著:本丸諒
- クラスに誕生日の同じ人がいる確率って?
- 日本人の平均身長ってどうやって出すの?
- 交番の数と犯罪の件数にはどんな関係があるの?
統計学ではこれらを求めることができます。
なんだか面白そうですよね!!
この本は統計学の基礎的な内容を、数学が苦手な文系の私たちにも分かりやすいように説明してくれています😆
また、キャラクター3人の会話形式で進んでいくので、読みやすいです🙆♂️🙆♀️🙆
統計学を学んでみようと思う方は、まずこの本を読んでみると良いと思います!!
どの本も分かりやすくてとてもオススメです!
時間があるときに読んでみてください😉
課題書・論文紹介‼️(part 3)
こんにちは!肌寒くなってきましたね。💦
コロナウイルスだけでなくインフルエンザも流行る時期ですので、体調管理には要注意です🥶
今回は課題書紹介最終回!!
紹介する本は、社会学関連の経済学・統計学の本となっています🥳
目次
【世界基準の経営理論】後半部分
著:入山章栄
世界基準の経営理論の後半では、社会学を基盤とした世界基準の経営理論を解説しています。
ビジネスの世界というのは「人とひとからなる社会」であるため、人・組織の社会的な関係性を解き明かす社会学というのが重要になってきます。
ここで、1つ面白いスモールワールド現象というものを紹介します。皆さんは憧れの有名人や著名人と何人介せば繋がれると思いますか❓
実は誰とでも6人挟めば繋がれます。しかし、SNSが普及した今、4.7人まで縮まりました!すごいですよね😲
人との繋がりという部分もビジネスには欠かせないものであり、社会学で解明できるのです!
【「家族の幸せ」の経済学】
著:山口慎太郎
昨今の日本では、出産や子育てに関する様々な情報が飛び交っています。ですが、「3歳までは母親🤱がつきっきりで子育てすべき」「赤ちゃん👶には母乳が一番!」などエビデンス(科学的根拠)を一切無視した「思い込み」が幅をきかせているのも事実です。
このような、結婚・出産・子育てにまつわる事柄について、データに基づく、経済学をはじめとした様々な科学的研究成果をもとに、家族がより「幸せ」になるためのヒントを紹介しています。
マッチングサイトのデータ分析、出生体重の影響、母乳神話の虚実、育休制度の政策評価など、どれも興味深い内容でした!
【行動経済学の使い方】
著:大竹文雄
伝統的な経済学は、「常に人々は合理的な選択をする」という前提を基にしています。
しかし、実際にはそうではありません。先入観に左右されたり、思考の癖があったりするのです。
こうした従来の理論では説明がつかなかったことについて考える「行動経済学」の基礎的な理論が前半では紹介されています。
そして、タイトルに「使い方」とあるように、後半では「行動経済学」、その中でも軽く肘をつつくという意味の「ナッジ」の使い方が紹介されています。
どのような情報の提示の仕方をすれば、自然な形で人々の良い判断、良い行動を引き出せるのか等といった、実践に近いことがここでは学べました。
ちょっとした表現の違いで人の行動が変わるというのは面白いと感じた反面、少し怖くも感じました😰
【JGSSの紹介】
JGSSとは、Japanese General Social Surveysの略称です。つまり、日本版総合的社会調査です。
JGSSは日本人の意識や行動(例:幸福度、地縁組織への参加度、地域に関する満足度 etc.)を総合的に調べる社会調査を継続的に実施しています。
そして、それを二次利用を希望する研究者にそのデータを公開することで、多様な学術研究を促進させています。
実際に、私たちが研究している課題もJGSSのデータを使って、分析しています!👨🏻💻👩🏻💻
【「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明】
著:伊神満
大ベストセラーである、クレイトン・クリステンセン氏著の『イノベーションのジレンマ』の内容を、経済学を用いて実証した本です。
クリステンセン氏が経営学者なのに対して、本書の著者の伊神満氏は経済学者です。
著者も本文中で、
「経営学を用いた理論や実証を経済学の手法を用いて解明した「返歌」だ。」と言っています。
また、本書が面白いのは、先行研究を用いた研究の型を学ぶことができる点です。
私たちゼミ生も先行研究を用いて仮説を立てて、それをデータ分析や統計学を用いて実証していきます。このことがゼミ研究の第一歩なので、本書から多くのことを学び取ることができました🙆♂️
ほとんどが、言葉を用いて、非常にわかりやすく構成されているため、どんな方にでもお勧めできる1冊です。
以上が紹介になります!🙇♂️🙇♀️
その他の紹介
ですが、実はまだまだあります!
URLを載せておくので気になったものがあれば読んでみてください📚
【学力の経済学】
著:中室牧子
【データ分析をマスターする】
著:畑農鋭矢、水落正明
【完全独習統計学】
著:小島寛之
【都市のスポンジ化】