【10期】後期 課題書紹介 Part 2
こんにちは!
飯田ゼミ10期です!
本日は、私たち10期生が秋学期に読んだ課題書を3冊ご紹介したいと思います‼
Part 2で取り上げる3冊は、
『日本経済の新しい見方』
『51のデータが明かす日本経済の構造』
『アーバニスト ――魅力ある都市の創生者たち』
です!
『日本経済の新しい見方』
著:会田卓司・榊原可人
本書では、「日本はなぜ長期不況に陥ったのか」など、日本経済を巡る素朴な疑問に対し、データに基づいて検証しています。
マクロ経済の基礎知識や、経済学の役立て方を学ぶ事ができ、私自身、忘れかけていたマクロ経済の知識を思い返す良い機会となりました😅
"経済学のトリセツ"のような本になっているので、経済学が難しい、役に立つのかわからないという方にもおすすめな一冊になっています。
是非読んでみて下さい!
『51のデータが明かす日本経済の構造』
著:宮本弘曉
本書は、各種統計・データから日本経済の構造を明らかにするというコンセプトのもと、「物価」「賃金」「企業経営と労働」の順にその実態を読み解き、日本再生の処方箋を示す1冊となっています📖
皆さんも、日本において、長い間賃金が「ほぼ横ばい」であるというニュースを目にしたことがあるのではないでしょうか?
著者は、その答えについて、日本企業の「経営体質」にあると主張しています📢📢
全体を通して、統計やデータから、現代日本が抱える経済構造の歪みについて分析する内容となっており、経済についての興味がある人はもちろん、今後の日本を担っていく私たちにとって必読の書であると思います!
『アーバニスト ――魅力ある都市の創生者たち』
著:中島直人
本書は少子高齢化など様々な問題を抱える日本において、持続可能な都市づくりのために都市に住んでいる人々が自らの都市に参画することの重要性について書かれたものです。
この本の中で筆者は都市計画の専門家でありつつ、都市に住み都会の生活を楽しんでいる「アーバニスト」に注目し、その歴史と実践について紹介しています✨
私たちが目にしている都市の風景がどのような理論や意図によって計画されたのかについての理解を深めることができました。
明治大学の駿河台キャンパス前の街路樹は日本の中でも初期に植えられたものというお話も伺えて興味深かったです。(←こんなこと言ってた気が…)
特に都市計画に興味がある方や、街を歩くことが好きな方にお勧めの一冊です‼
本日はこちらの3冊を紹介しました‼
前回と今回の本紹介以外にも、
Instagramでは「東武トレジャーガーデン」跡地の開発見学の内容を「プチ活動記録」としてご紹介しています。
気になる方は、Instagramの投稿もぜひご覧ください~!
【10期】後期 課題書紹介 Part 1
こんにちは~!飯田ゼミ10期です!
前回までの投稿では、前期に飯田ゼミ10期生が読んだ課題書の紹介を行ってきました。
そこで今回は、後期に私たちがゼミで扱った課題書を2部に分けてご紹介していきたいと思います❗
Part 1で紹介するのは、
『使える!経済学』
『実証分析のための計量経済学』
『スタートアップの経済学』
の3冊です✨
『使える!経済学』
編: 日本経済研究センター
本書は、一流の経済学者達から、経済学という学問が社会やビジネスにどう実装され、役立っているのか学ぶことができます👀
近年、経済学の知見をビジネスで活かす動きが広がっています。将来、社会人になるにあたって、今の日本における経済学の社会実装の最高到達点を知ることは、大きな財産となるはずです。
非常に学びが多く、就職活動においてもタメになる一冊だと思います。
是非手に取って読んでみてください‼
『実証分析のための計量経済学』
著:山本勲
社会や経済の法則性を「見える化する」計量経済学。その計量経済学の基礎から実際の応用方法、また推定結果の見方について一冊で学べる本となっています。
初見では難しい単語や数式が、多く出てきます。しかし、それらが分かりやすく解説されており、そこまで基礎知識に自信がない方でも読み進めることが出来ます👍
また、「サッカー選手の成績と年俸」や「アカデミー賞の経済効果」といった興味深い研究の結果も書いてあり、楽しく学べること間違いなし!
少しでも計量経済学に興味を持った方は一冊目にこの本を読むことをお勧めします❕❕
『スタートアップの経済学』
著:加藤雅俊
最近よく耳にする「スタートアップ」👂
経済活性化の鍵として、現在非常に注目されています。
Amazon、Google、Facebookなど、スタートアップ企業の成功例はきらびやかである一方、多くのスタートアップ企業は短期間で消滅する運命にあります。
本書では、新しい企業の誕生と成長のプロセスについて、初学者でも分かりやすいように書かれています。また、クローズアップされがちな光の部分だけでなく、影の部分も含んだ「客観的」な内容となっています😎
「ハウツー本」ではなく「教科書」として、スタートアップに関心のあるすべての方々にとっておすすめの良書です!
ぜひ一度読んでみてください!
Part 2に続きます😉
【10期】前期 課題書紹介 Part 3
みなさんこんにちは!飯田ゼミ10期です!!
本日は前期課題書の紹介Part 3を行います✋✋
Part 3では、
『人口と日本経済』
『地域データ分析入門』
『実証分析入門』
の3冊をご紹介します😊
『人口と日本経済』
著:吉川洋
本書では、18世紀ヨーロッパという人口爆発の時代に始まり、人口減少が問題視される現代まで、経済学がどのように人口について考えてきたのかが述べられています。
また、後半では、少子高齢化や財政赤字といった現代日本経済において重要な問題について、人口と絡めて語られています。
マルサスやケインズの「人口論」や、ジニ係数、エンゲルの法則等、専門的な内容も分かりやすく書かれており、経済の本をあまり読まない方にもおすすめです✨
『地域データ分析入門』
著:林宜嗣・林亮輔
本書では、EBPMによる地域政策について論じています。
EBPMとは、エビデンスに基づいた政策形成(Evidence Based Policy Making)を意味しており、具体的な数値などのデータを用いて地域政策を考える重要性と方法が書かれています。
また、説明だけでなく、実際のデータの収集方法やExcelを用いた分析方法まで具体例を使って丁寧に解説されているため、
真似してみることでEBPMを自ら行う練習ができるような著書になっています。
地域経済や地域産業などを考える際の基礎をおさえた一冊となっているので、是非読んでみてください❕
『実証分析入門』
著:森田果
実証分析の方法について、高校レベルの話から実用レベルまで幅広く解説されている一冊。
実証分析には数式がつきものですが、本書では数式が簡潔に表現されており、文系学生にも理解しやすい内容です。
また、ところどころにちりばめられている筆者独特の言葉つきが面白く、読み進めやすい点もポイントです👍
実証分析に興味のある方はぜひご一読ください。
これをもって飯田ゼミ10期生が前期に読んだ課題書の紹介を終わります。
Part 1~3を通して読者のみなさまに飯田ゼミの活動内容をお伝えできていたらうれしいです😳
ブログ以外にもInstagram、Twitterにて投稿を行っています。
また、公式HPでは順次今年度のゼミ試に関する情報も発信します😎
飯田ゼミへの興味がますます高まった!という方はそちらも含めてチェックしてみてください❕
【10期】前期 課題書紹介 Part 2
こんにちは~
飯田ゼミ10期です!
本日は、私たち10期生が春学期に読んだ課題書を2冊ご紹介します‼
Part 2で取り上げる2冊は、
『データ分析をマスターする12のレッスン』
『地域金融の経済学』
です!
『データ分析をマスターする12のレッスン』
著:畑農鋭矢・水落正明
本書はデータ分析に至る前のデータの収集や仮定の立て方の説明から始まり、後半は実際のデータを用いた回帰分析の手法を解説しています。
ダミー変数やt値など、聞きなれない単語が多く出てきますが、それぞれの扱い方を具体的なデータを用いて解説されているので、イメージしながら理解を深めることが出来ると思います。
そもそも回帰分析とは何か?様々な種類のあるデータをどのように扱えばよいかが解説されています。
データ分析に興味がある方は是非読んでみてください❗
『地域金融の経済学』
著:小倉義明
本書は、著者のこれまでの地域金融に関する研究をベースに執筆されており、エコノミスト賞を受賞した書籍です🏆
金融の知識がないと読めないのでは?と思うかもしれませんが、各章ごとに専門用語の解説がされています。
データを用いながら地域金融の現状・課題・対策を、順序立てて説明しており、理解しやすい構成となっています。
この本を通して金融の知識が深まるだけでなく、地域金融の今後を考えることもできます😎
非常に学びが多く、いろんな吸収ができた一冊です。
是非手に取ってみてください!
本日はこちらの2冊を紹介しました‼
後日 Part 3も更新しますのでお楽しみに✨
【10期】前期 課題書紹介 Part 1
こんにちは!飯田ゼミ10期です!
今回は、1つ目の投稿で予告していた前期で扱った課題書の紹介をしたいと思います❗
Part 1で紹介するのは、
『「学力」の経済学』
『義理と人情の経済学』
『美貌格差:生まれつき不平等の経済学』
の3冊です✨
『「学力」の経済学』
著: 中室牧子
これまで、ゲームは子供に悪影響を及ぼすのか?子どもの教育にはいつ投資すべきなのか?といった教育に関する疑問は、個人の経験をもとに語られることが多くありました。
一方で、筆者は「データは個人の経験に勝る」とし、科学的根拠(エビデンス)によって私たちが持つ教育の「思い込み」を覆します。
本書は、春学期の一番初めに扱った中の一冊です。
論文のように、内容の一つ一つが論理的根拠に基づいており、経済統計を学んだことのない人でも簡単に納得できました👏
たとえ研究の結果が「分からない」となっても、「何らかが影響しているのではないか」「本当に差がないのか」を考える思考回路を構築する一助になると思います‼
『義理と人情の経済学』
著:山村英司
本書は、「義理に厚い会社の業績は上がる」「分業して喧嘩の少ない夫婦は、幸福度が低い」など、一見、不合理な人間行動を、「共感」「信頼」「嫉妬」「利他」「幸福感」に注目してデータ分析するものです。
身近なテーマを経済学的アプローチでわかりやすく説明する一冊です。
各章、面白い切り口から事象について筆者の見解を知ることができ、この一冊を読むだけで幅広い知識を得られます😎
経済書を読み慣れていない方に特にお勧めの一冊です❕
『美貌格差』
著:ダニエル・S・ハマーメッシュ
訳:望月衛
著者は容姿が与える影響をデータや事例を用いて実証しています。
この一冊で、「容姿の良い人と悪い人にはお金で換算してどれくらいの差が生まれるのか」から、「その差が生まれるのは誰のせいなのか」そして、「この差別を解決するにはどうすればいいのか」へ議論を発展させます。
容姿を数値化することは難しいように感じられますが、著者は工夫して経済学的に実証を行い、私たち読者を説得します。
実は女性よりも男性の方が美貌によって収入に格差が生まれているという事実は衝撃的でした。
そして、それは実は社会構造に問題があって…という流れには目からうろこでした👀👀
訳書のため本文の理解に苦しむこともありましたが、内容はとても面白い本です。ぜひ読んでみてください!