駿河台経済新聞

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8期 課題書・論文紹介‼️(part 1)

こんにちは!飯田泰之ゼミナールです!

最近はすっかり寒くなってきました、体調管理には気を付けたいですね🏃🏃🏻‍♀️🏃‍♂️

 

それでは、私たち飯田ゼミが

前期に学んだ本や論文の紹介をしていきたいと思います!!👏👏

 

今回は、地域経済・フィールド系の本について紹介します!

 目次

 

【熱海の奇跡】

                                               著:市来広一郎

皆さんは熱海と聞くと、人気観光地!と思い浮かべるかもしれません。しかし、以前まで熱海は衰退した観光地の代名詞となっていました。

そんな熱海がなぜ再生できたのか⁉️

この本は熱海を愛し、再生を主導してきた筆者の実体験から書かれており、行政やその補助金に頼らないフレキシブルで新しい地域再生の方法が紹介されています。

読んでいるだけでワクワクして思わず熱海に行きたくなるような内容でした!

 

【東京郊外の生存競争が始まった】

               著:三浦展

現代は住みたい街を選ぶ時代であり、郊外においてもその魅力が問われています。

本書では、県別・性別・年収別・雇用形態といった指標ごとに住みたい街ランキングを掲載し、それぞれの特徴を分析しています。

また、郊外の再生に必要な事として、交通や子育ての便利さに加え、仕事帰りにフラッと立ち寄る居酒屋などの夜の娯楽の重要性を筆者は取り上げていました。

自分の住む周辺地域の特徴や、今後郊外が生き残っていくためにはどうすればよいのかが分かる1冊でした!

 

【本当に住んで幸せな街】

                        著:島原万丈+HOME'S総研

「住みよさランキング」などの従来の街を評価する尺度は利便性や教育環境、公共施設の多さなどです。

しかし、ライフスタイルや価値観が多様化した現在、官能(センシュアス)という新しい評価基準で都市を再評価しようという本です。

この官能(センシュアス)とは、五感で味わうという意味です。その都市で何をしたのか、何を感じたのかが重要な指標なのだと著者は述べています。

「良い都市」とは何なのか考える上での基盤が身につきました。この本を読めば、新たな視点で都市を見ることができますよ!

 

【これからの地域再生

                                                飯田泰之 編

私たちのボスである飯田先生を含めた7人の著者が、地方の抱える問題についてさまざまな角度から提言している本となっています。

ただ「地域再生」とひと口に言っても、考え方やアプローチの仕方は1つではないのです。

都市圏と地方の違いを「本社機能」としたり、センシュアスシティ、ナイトタイムエコノミー、地方の特産物を活かす。といった地域再生のための考え方を幅広く学べる内容です。

地域再生について一緒に考えてみましょう!

これからの地域再生 (犀の教室)

これからの地域再生 (犀の教室)

  • 発売日: 2017/06/16
  • メディア: 単行本
 

 

【クリエイティブ都市論】

          著:リチャード・フロリダ

本書では「住むところをどこにするか」というのは、「人生の伴侶を誰にするか」、「どんな仕事に就くか」、と並ぶ人生最大の三つの選択の一つと述べています。

人は大人になり働き始めると転勤などで自分の意図しないところに移住する人が多いです。しかし、住むところは自分の伴侶を決めることに決定的な役割を果たし、自分の所得や人間関係、幸福感、つまりは人生そのものに極めて大きな影響を与えると言うのです。

また、人が集まる魅力的な都市と、人が流出して衰退していく都市にはどのような違いがあるのかが語られています。その1つに、住民の幸福度が高い都市は、全て共通して「多様性を受け入れる場所」だと述べています。

世界中が多様化している今、独自の文化も大切にしながら他も理解し受け入れることが、地域や都市レベルでも重要だというのはおもしろいですよね。

 

【競わない地方創生】

                       著:久繁哲之介

競わない地方創生ってどうゆうことだ?って思いますよね。不思議なタイトルに引き込まれ、読んでみるとタイトルの意味に納得するんです!

簡単に言うと、地方創生が必要な活気が無い都市や廃れた都市を再生するには、その都市独自の強みを持とう!という話なのです。独自の強み=比べられる対象がない=競う相手がいないという事になります。

1つ例を紹介します。割烹旅館ますがた荘です。もともとこの旅館は「料理の質」で勝負していたのですが、売上は伸びず…。

しかし、あるお客さんの一言をきっかけに、人気が急速に伸び、売上が向上したのです。

それは…実は、ここの旅館は白鳥が見られるという大きなメリットを持っていました。旅館のスタッフにとってはそれが当たり前で、お客さんに言われて初めてその希少価値に気づいたのです😂

そこで、「料理の質」ではなく、「白鳥が見れる旅館」としてますがた荘をPRしたところ、とても人気が出たのです。「料理の質」だと競う相手は日本中に沢山存在します。一方で「白鳥の宿」で勝負することで、日本にはそもそも白鳥が旅館から見られる所なんて限られていますから競わない勝負軸を手に入れることができたのです。

「競わない地方創生」の意味が何となくイメージできたでしょうか?

これは地方創生だけでなく、自己分析や経営にも使える話かも!?と思いました。興味のある方は1度読んでみて下さい!

 

競わない地方創生 ―人口急減の真実―

競わない地方創生 ―人口急減の真実―

  • 作者:久繁 哲之介
  • 発売日: 2016/02/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

気になる本があったら、是非読んでみてください!!必ず学びにつながりますよ〜😆