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駿河台経済新聞

神田駿河台から発信する経済・ビジネス・社会情報

 経済学の入門書:『景気ってなんだろう』(岩田規久男)

書評

 

景気ってなんだろう (ちくまプリマー新書)

景気ってなんだろう (ちくまプリマー新書)

 

 

 景気は経営者にとって生産量を調節し利益を上げるという点で重要である。また労働者にとっても、自分の所得を予想しどうお金を使うかを決定するという点で重要だ。このように私たちは景気を無視することは出来ない。では、そもそも景気とは何か? また、景気を良くする方法はあるのか? この本ではその様な疑問について解説がなされている。

 

 これは経済学の入門書であり、特にマクロの視点で経済をどう見るかについて解説されている。全体を通して文体が語り口調なため非常に読みやすい。また分量も多くなく、コンパクトだ。

 

 この本では景気を中心に話が展開する。そのため、まずは「景気」とは何かといった話から始まり、企業の設備投資が景気に与える影響、景気循環の仕組み、海外の景気が日本の景気を左右する理由、景気がよくても実質賃金が上がらない理由、価格と景気の関係性、景気を安定させる方法、インフレと景気の関係という流れで話が進んでいく。

 

「景気はなぜ良くなったり悪くなったりするのか」といった疑問をお持ちの方や、「経済学を学ぶにしても何から読めばいいかわからない」といった方に是非お勧めしたい一冊だ。