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駿河台経済新聞

神田駿河台から発信する経済・ビジネス・社会情報

【就活本紹介】 『就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条』 『大二病 「評価」から逃げる若者たち』

 こんにちは、就活本紹介第3弾です。

 

今までの就活本紹介記事はこちら

【就活本紹介】『面接では嘘をつけ』 『親は知らない就活の鉄則』

【就活本紹介】 『MBA式 面接プレゼン術』 『人事のプロは学生のどこを見ているか』

 

大企業に入社したら勝ち組って思っていませんか?

『就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条』

駿河台経済新聞の評価:★★★☆☆

就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条 (講談社BIZ)

就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条 (講談社BIZ)

 

 

 多大な時間や労力を投入して就活し、吟味して吟味して選んだ会社。せっかく選んだ会社なのに、なぜ2〜3年以内で辞めてしまう人が3割もいるのだろうか。

 本書は、就活の主体者である大学生たちに対し、就活で成功するために実際に役立つ手立てと対策が10ヵ条として書かれている。

 

その中から、2つの法則をご紹介しよう。

1つ目は、『「相対エリート」のポジションを狙う』という法則だ。

 

 この法則では、「人気上位の企業ならどこでもいい」と考えて安易に就職を決めてしまいがちな就活生に、「就職と大学受験は違うのだから注意しよう」ということが書かれている。著者いわく、実力以上の会社に入るのはとても不幸なことらしい。なぜ実力以上の会社に入るのはとても不幸なのかは、「鶏口となるも牛後となるなかれ」という故事成語に似ている。詳しくは本書を読んで欲しい。

 

2つ目は、『現在の企業人気ランキングは逆に読む』という法則。

 

 ここでは、現時点で好調な産業や全盛期を迎えている企業に目を奪われがちになっている就活生に、「現在の人気業種は10年後の不人気業種」になる可能性が大いにあるのだから、企業ランキングは気にしなくていいよ。ということが書かれている。「ソニー」や「任天堂」という会社をみていただければわかるだろう。

 

 以上2つの法則の断片だけ紹介させてもらった。他に、本書には、

・「自己イメージを徹底的に磨くこと」が武器になる

・OB、OG、リクルーターは会社の手先だ

・面接官はアルバイト、サークル、ボランティアの話が嫌い

など、適職探しと会社選びに役立つ情報が多くちりばめられている。これから就活をはじめようという人に読んで欲しい一冊である。

 

 

大学生から就活生になるために

『大二病 「評価」から逃げる若者たち』

駿河台経済新聞の評価:★★★★☆

大二病 「評価」から逃げる若者たち (双葉新書)
 

 


 「中二病」という俗語から発展した「大二病」という言葉は、本書では「理想だけは高い自分」を持った大学生にありがちな症状を指し示している。具体的には、


サブカルチャー系を好み、ひねくれた思考を持つ大学生
・自分の大学入試形式や結果をいつまでも誇りに持っている大学生
・サークルや飲み会、ボランティア活動などで率先して前に出て、自分の統率力やコミュニケーション能力を誇示する大学生

 

などが例に挙げられている。そして就職活動はその「大二病」を治療するのに非常に有効な対処療法である。


 そもそも就職活動とは、就活生が就職先を選ぶのではなく、採用先に選ばれるプロセスである。つまり、「大二病」学生個々のプライドの根拠を語る場所ではない。就活生は「使える!」と思われるために、相手の立場に立つ想像力を持つ必要がある。時には自分らしさをとことん消してしまい、相手にメリットがあるような自己を再構築しなければ、なにも見えてこないこともある。


 更に大学生は、学生同士でいいねと言って評価し合うことから脱却し、社会から一方的に評価されることを経験するべきである。OB・OG訪問やインターンシップなど、学生のうちから社会人にコンタクトを取っている者も多い。しかし、それらをやらないことへの理由づけがやたら多いのが、大二病患者の特徴である。就活に成功する学生とは、普段から社会に出て様々な世代の人とコミュニケーションを取っているようなタイプである。無事大学生でなくなるために、大学生でない人と付き合うことが大切である。

 

 本書はタイトル通り、「大二病」患者にありがちな例を挙げつつ、就職活動における常識やポイントなどを解説しているが、人気ゼミを持つ大学教員の目から見た就活生を解説しているため、上記の「大二病」に当てはまっていると思う人はもちろん、そうでないと思っている人でも今まで見えていなかった自分が見えてくるはずである。大学2年に限らず、これから就職活動を行うつもりのある大学生は、是非一度本書を手にとってみてはいかがだろうか。